アダルトチルドレンになる原因の一つに
「機能不全家族で育ったから」があります。
そもそも「機能不全家族」とは
どんな家庭のことを指すのか。
この記事では機能不全家族の特徴や
その影響について解説していきます。
2015年11月8日 執筆
2024年5月23日 コンテンツ修正
機能不全家族とは
まず「機能不全家族」とは、文字通り
「機能」が「不全」な「家族」のことをいいます。
家族なのに
「家族としての機能」が十分に備わっていない家庭を指すんですね。
親がアルコール依存症だったり、DVや虐待、育児放棄などが
よくあるケースです。
ただこうした分かりやすい問題がなくても、
いわゆる普通の家庭に見えても
「実は機能不全家族だった」ということが多々あるんです。
機能不全家族について理解するために
特徴をお伝えしていきますね。
機能不全家族ってどんな家族?
親子の役割が逆転している
本来お世話する側(親)とお世話される側(子供)の役割が反対になっている。
そんな
親と子供の役割が逆転していた家族です。
たとえば、
両親が忙しかったから、代わりに幼い私が妹弟を幼稚園まで送り迎えしていた。
お父さんがいつも家にいなくて、長女の私がお母さんの愚痴を聞いていた。
上は一例ですが、
子供の私が親の面倒を見ていた(物理的にも精神的にも)のは
機能不全家族でよくあるケースです。
家の中が緊張状態だった
親の機嫌によって家族が振り回されていた。
家庭内がいつも緊張状態だった。
そんな家庭も機能不全家族といえます。
たとえば、
いつ親が怒鳴りだすか分からず
顔色を伺ってビクビクしていた。
何がキッカケで
親の機嫌が悪くなるか分からず
息を潜めて過ごしていた。
というように、
機能不全家族では、
子供が安心して過ごせなかった事が多いです。
子供を否定する(精神的虐待)
子供に対して精神的にヒドイ扱いをする、子供の心を大切にしない関わりが多々あった。
これも機能不全家族で育ったアダルトチルドレンさんに
よくあるケースです。
たとえば、
・親の期待どおりなら褒められる。そうでないと無視する。
・人格を否定するような言動が多かった
・ほかの兄弟と比較された。扱いに差があった
・いつもバカにされたり笑われた。否定ばかりだった
精神的虐待とまではいかなくても、
「しいげられていた」と感じる人は多いはずです。
プライバシーが侵害される
家族間の距離が近く、過度な干渉や監視があり
子供のプライバシーが守られない。
そんな「子供は親の持ち物」という考え方が
機能不全家族ではよく出てます。
たとえば、
勝手に部屋に入って机の中を見られる
手紙を勝手に読まれる
子供の友達についても親が口出しをする
親が自分の意見を押し付ける
など
子供の領域に親が侵入したり、プライバシー侵害なども特徴の一つです。
親の無視・無関心(ネグレクト)
親の無視・無関心、育児放棄(ネグレクト)、
これも分かりやすく「機能不全」な家族ですね。
たとえば、
親が食事を用意しなかったり、
親の機嫌や気分によって無視したり、
子供の成績や様子に
まったく関心がなかったり、
親からの適切な保護や関心が少なかったケースです。
アダルトチルドレンと機能不全家族
アダルトチルドレンの原因は「機能不全家族で育ったこと」にあります。
子ども時代に子どもらしくいられなかった。
そんな方が多かったのではと思います。
「子どもらしく」とは、たとえば、
感情を自由に表現する。思うがままにのびのび行動する。
親に甘える。一生懸命取り組み、その頑張りを褒められる。
子どもって本来そういうものです。
その反対に、アダルトチルドレンさんは
子どもの時から「大人の役割をしていた方」なんです。
大人の役割をせざるを得ない事情が
小さい頃の家族にあったのだと思います。
機能不全家族の中で
子どもらしい経験を積めないまま大人になった、
それがアダルトチルドレンさんなのです。
機能不全家族の生きづらさ解消
私のクライアント様の中にも
機能不全家族で育ち、アダルトチルドレンだった方が
多くいらっしゃいます。
相手の反応に振り回されたり、自己犠牲したり、生きづらく苦しかったと思います。
もし今そう感じている方がいたら知ってほしいのは、
子どもの頃は「そうするしかなかったパターン」も
大人になった今、変えることが出来る。
ということです。
育った家庭環境に関係なく、今から幸せになることは出来るんですね。
実際に、大切に想ってくれる人と結婚した方、45歳で会社をやめて本当にやりたいことへ進んだ方、本音を伝えられるようになった、人間関係のストレスがなくなった等、アダルトチルドレンを緩めた方は多くいらっしゃいます。
苦しくてつらいときは、親を責めたり「なんで私が変わらないといけないの?」と思う時もあると思います。
そのままの状態で大丈夫です。
アダルトチルドレンを克服したいという方は、下のページからカウンセリングをお申し込みください。
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