
リミッティングビリーフ
・欲しがってはいけない
・くつろいではいけない
・楽しんではいけない
・成し遂げてはいけない
・怒りを出してはいけない
・目立ったら叩かれる
・できない私には価値がない
「自由に行動してはいけない」ビリーフは、行動しようと思ったときに出てくる「見えないブレーキ」のようなものです。
やりたいことがあっても一歩を踏み出せない、常に誰かの許可や確認を必要とする、失敗が怖い、先延ばし癖。
するっと行動できない原因は、幼少期に刻まれた「自由に行動してはいけない」という思い込みにあるかもしれません。

このビリーフがあると
ぐるぐる考えすぎる、優柔不断な人が多いです
「自由に行動してはいけない」とは
私たちは本来、自分で考えて行動できるものです。
自分がやりたいことを決める。それに向けて一歩を踏み出す。間違えたと思ったら軌道修正をする。
こうした選択、判断、行動を積み重ねて、自分らしい人生を自由に創っていく。
そんな「思いどおりに自由に行動すること」を禁止するのが、この「自由に行動してはいけない」のビリーフです。

「どうせ私にはムリ」と行動する前に諦めてしまう人も
このビリーフに当てはまります
「自由に行動してはいけない」ビリーフをゆるめるためにも、まずは一緒に理解を深めるところから始めていきましょう。
「自由に行動してはいけない」診断チェックリスト
「自由に行動してはいけない」ビリーフがあると、こういった悩み(特徴)を抱えやすいです。
一歩が踏み出せない
「もう少し準備してから」「いつか」と行動の一歩が踏み出せません。
頭では「やりたい」と思っているのに、実際に行動を起こそうとすると不安が出てきて、先延ばししてしまう。
いざ行動しようとすると「うまくいかないかも」「自分には出来ない」「失敗したらどうしよう」と不安になり、先延ばししてしまいます。
優柔不断で決められない
決める前も悩み、決めた後も悩む。
これが自由に行動してはいけないの人に見られる、主な特徴の一つです。
失敗や人の目が気になる等、心配性なので、決めることが難しく感じます。
常に誰かの承認を求める
「これでいいですか?」「どう思いますか?」
小さなことを決める時でさえ、他者の意見や確認を求めてしまいます。
自分の判断に自信が持てないので、誰かの承認があってはじめて安心できる状態に。
計画を立ててばかり(実行しない)
こまかな計画を立てるのは得意だけど、いざ実行する段階になると様々な理由をつけて先延ばしに。
準備することで「行動した気分」を味わい、実際に行動することを避けています。
自分にも周りにも、やらない言い訳、できない言い訳を並べがちです。
完璧を求める
行動する前に「もっと情報が必要」「もっと準備が必要」と、際限なく完璧を求めてしまいます。
一見、完璧主義者に移りますが、そうやって完璧を求めることで、無意識に行動することを避けていることも。
やりたいことが分からない
「あなたは何がしたいの?」と聞かれても、頭が真っ白になり、何も浮かんできません。
長い間、自分の欲求を我慢してきたため、やりたいことや欲しいものが分からなくなっているんですね。
そのため、食べたいものや行きたいところを訊かれても、「なんでもいいよー」と他者の意見に委ねてしまいます。

やりたいことを見つけたい。そして行動したい。
そう思っているのに行動できないので、もどかしく感じたり、自分を責めてしまい、ますます苦しくなってしまう人が多いです。
「自由に行動してはいけない」ビリーフの家庭環境
自由に行動してはいけないの人は、
子どもの頃に
自分の思い通りに行動できなかった
という家庭環境がよく出てきます。
1. 過保護・過干渉の親のもとで育った
心配性の親は、子どもを危険から守りたいという思いから、いろんな行動に「ダメ」と言ってしまいます。
すると、子どもは自分で考えて行動する機会が奪われてしまうんですね。
「危ないから」「失敗しないように」「ちゃんとやらないと」という理由は、表面上は子どものためと思えますが、本当は親自身の不安が子どもに映し出されていることが多いです。
2. 指示的・支配的な環境で育った
「ああしろ、こうしろ」と常に指示を出す親のもとで育つと、子どもは自分で考えて決める機会を失ってしまいます。
いちいち細かく指示・命令され、従わないと怒られる。すると子どもは、自分の意見や判断より親の指示命令を重視するようになります。
親の思い通りにコントロールされてきた環境で、子どもは「自分の判断は信頼できない」「思い通りにすると怒られる」と無意識に思い込みます。
3. 失敗に対して厳しい親だった
3つめも意外と多いです。
家や学校で失敗が許されないと、子どもはだんだん何かをやること自体を避けるようになります。
「一度失敗したら取り返しがつかない」「失敗したら恥ずかしい」というメッセージは、子どもの「やってみよう」という気持ちを根っこから奪ってしまいます。
ちょっとした失敗でも厳しく叱られる経験が重なると、子どもは「完璧にできないなら、やらない方がいい」と考えるようになります。
失敗や周りからの目への恐怖から行動そのものを避けるようになります。
以上は一例ですが、こうした環境や経験は、子どもが本来もっている「自由に行動すること」にブレーキをかけてしまいます。

ですが、育った環境にかかわらず、今から行動できるように変われるので、安心してください
「自由に行動してはいけない」という禁止令は、子ども時代の保護者の不安や恐れが、知らず知らずのうちにあなたに伝わったものかもしれません。
しかし、大人になった今、その古い決断を見直し、新しい選択をする力があなたにある。そのことを覚えておいてほしいです。
「自由に行動してはいけない」をゆるめるために
ビリーフ(思い込み)は、潜在意識にあるので意識的に変えられないものですが、それでも日常でできることをリストアップしてみました。
「選択の筋トレ」をする
毎日1つ、自分で何かを「選ぶ」練習をしてみてください。例えば:
- 今日の服や小物を「これが好き」という理由だけで選ぶ
- いつも行くコンビニで、ふだん選ばない商品を1つ選ぶ
- 日常の細かい決断(どのルートで帰るか、何を先にするかなど)を意識的に自分で決める
重要なのは、選んだ後に「これでよかったのか」と考え込まないことです。
「今日はこれを選んだ」と淡々と受け入れる練習です。
この小さな選択の積み重ねが、自分の判断への信頼感を少しずつ育てることにつながります。
今日の小さな勇気をメモ
手帳やスマホのメモに、その日にやってみた「小さな勇気ある行動」を1つ書き留めるワークです。
例えば:
- 意見を言うのを迷ったけど、言ってみた
- いつもなら断れないけど「今日は難しい」と答えた
- 普段やらないことに挑戦してみた
どんなに小さなことでも大丈夫です。
「行動できた自分」の証拠を少しずつ集めていくことで、自分で考えて行動することへの自信が芽生えていきます。
一度に大きく変わることは難しいものです。まずは小さな行動から始めて、「自分で決めて行動しても大丈夫」という経験を重ねていくといいですよ
「自由に行動してはいけない」まとめ
私たちが何かを成し遂げたり、得るためには、行動することが必要です。結婚したい、稼ぎたい、友達がほしい。何か行動することで、こうした願いが叶っていきます。
その行動にブレーキをかけるのが、この「自由に行動してはいけない」というビリーフです。
本来、あなたには自分の人生を自分で選び、行動する力が備わっています。
その力を取り戻すためには、少し時間が必要ですが、

一歩ずつ進むことで、世界はびっくりするほど広がっていきます。^^
40代、50代は、今までの経験と、これからの可能性が両方ある大切な時期です。
自分の人生を自分で選び、行動していくことは、怖がることではありません。小さな一歩から始めて、自分の力で人生を切り開く喜びを取り戻していくのです。
自分らしく生きたい、優柔不断をやめて行動したい。そんな時はぜひカウンセリングや講座にいらしてください。
一人ひとりが自分らしく楽しく生きる世界になるために、一緒に進んでいけたら嬉しいです。
リミッティングビリーフ
・欲しがってはいけない
・くつろいではいけない
・楽しんではいけない
・成し遂げてはいけない
・怒りを出してはいけない
・目立ったら叩かれる
・できない私には価値がない