リミッティングビリーフ
・欲しがってはいけない
・くつろいではいけない
・楽しんではいけない
・成し遂げてはいけない
・怒りを出してはいけない
・目立ったら叩かれる
・できない私には価値がない
「ありのままの自分であってはいけない」無意識の思いこみ(ビリーフ)とは
「ありのままの自分であってはいけない」ビリーフは、文字通り「ありのままの、素の自分を禁止してしまう」という思い込みです。
素の自分を禁止、というか、正しくは「素の自分で在ることを禁止する」というね、本来の自分そのものを否定するビリーフなんです。
このビリーフからくる悩みの一例は、

このままの自分ではダメ
と感じる

別の誰かのようになろうとする

自分が何者なのか分からない
長い間、自分そのものを否定してきたことで「本当の私は何を望み、何を感じるのかが分からない」という人も多いです。
カウンセリングでは、子ども時代に 安全と愛情を得るために「別の自分」を演じることを学んだ というお声もよく聞きます。

そうやって、自分を守ってきたんですね
若い頃はそれで何とか過ごせても、40代を過ぎると「演じている自分」と「本来の自分」のズレが生きづらさを作ります。
自然な自分でラクに過ごすためにも、「ありのままの自分であってはいけない」ビリーフの理解を一緒に深めていきましょう。
「ありのままの自分であってはいけない」診断チェックリスト
「ありのままの自分であってはいけない」ビリーフの人が、抱えやすいお悩みの一例を挙げてみました。
自己否定する声が止まらない
「どうしてこんな簡単なことができないの?」「やっぱり私はダメだ」「うまくいったのは偶然だ」
自分を否定する内なる声が繰り返し聞こえてきます。自分を励ますより批判する声の方が圧倒的に多いんですね。
人から褒められても「本当の私は大した事ない」「いつか正体がバレる」と不安を感じることも。
別の人になろうとする
「ありのままの自分であってはいけない」と思い込んでいるので、別の誰かになろうとするのが、このビリーフの特徴です。
もちろん無意識に、です。
「〇〇さんのようでなければ」「△△さんのやり方を真似する」など、ファッションや生き方、性格、趣味などあらゆる面で、自分以外の誰かになろうとします。
その場で求められるキャラを演じ分ける、という人も多いです。
他者の評価に過敏に反応する
他人からどう思われているかを常に気にして、少しでも否定的な反応があると深く傷つきます。
デキる自分、美しい自分、人から好かれる自分、といった評価の高い自分になりたいし、そう見られたい気持ちが強いんですね。
裏をかえすと、周りから
デキない自分、ぶざまな自分、孤独な自分だと思われることを嫌がります。
劣等感がつねにある
「誰々と比べて私は…」と、つねに他者と自分を比べて、自分が劣っていると感じます。
他人が褒められているのを見たり聞いたりすると、自分が否定された気がして落ち込むことも。
また周りの成功や幸せを、純粋に喜べなくなります。
自分の体や外見を否定し続ける
このビリーフがあると、容姿コンプレックスに悩む人も多いです。
鏡を見るたびに欠点ばかりに目が行き、自分を否定したり責めてしまいます。
また加齢による自然な変化が受け入れられず、老いることに恐怖を感じる人もいます。
拒絶への恐怖と過剰適応
「このままの自分では愛されない」という強い不安から、本来の自分を隠して周囲に合わせてしまいます。
自分の意見や好みを言うこと、持つことさえ怖くなり、「空気を読む能力」が過剰に発達して、自分を見失ってしまうことも。
本当の自分が分からない
「本当は何が好きなのか」「何を感じているのか」「本当の自分とは何か」が分からない。
長い間、自分の本音や欲求を無視して、周りに合わせてきた結果、自分自身のことが分からなくなってしまってる状態です。

素の自分そのものを否定するビリーフなので、本当に苦しいし生きづらいと思います

でも後天的に作られたものなので、後から変えることができる

それを覚えておいて下さいね
「ありのままの自分であってはいけない」ビリーフの家庭環境
「ありのままの自分であってはいけない」ビリーフが作られる要因を、見ていきましょう。
比較される環境で育った
「弟は勉強ができるのに」 「親戚の○○さんの子どもはもう△△ができるのに」
比べられたり、親が他の兄弟・姉妹ばかりをかわいがる環境で育つなど
言葉でも、または非言語的に(親の態度や表情など)
「そのままの自分はダメなんだ」というメッセージを受け取ることで、このビリーフが刷り込まれます。
親の理想を押し付けられた
親が叶えられなかった夢や目標、理想を子どもに押し付ける「代理達成」も、「ありのままの自分であってはいけない」ビリーフの原因になります。
子どもが本来もっている考えや好み、夢、やりたいことが無視され、親の理想を強制されることで
子どもは、本来の自分の興味や才能を探求する機会が奪われ、また、ありのままの自分ではいけないと受け取ります。
人格を否定された
「だからお前はダメなんだ!」と親から人格を否定されたり、自分そのものを否定されることでも、このビリーフは刷り込まれます。
親からすると「出来ていない一部」を叱ったつもりでも、子どもが「人格すべてが否定された」と受け止めてしまうケースも多いんですね。
とくに完璧主義の親は、言葉で直接「ダメだ」と言わなくても、その生き方そのものが子どもにメッセージを送ります。
「いつも完璧にこなす親」の姿は、子どもに「私もそうあるべき」という暗黙の期待を植え付けます。
容姿や体型について頻繁に指摘された
特に女性の場合、容姿や体型に関する否定的な言葉は、単なる外見の問題を超えて「存在そのものの価値」に関わる深い傷になります。
とくに思春期の身体の変化が起こりやすい時期に、容姿や体型、身体の発達具合について口うるさく言われた等は、よくあるケースです。
摂食障害のキッカケになるなど、深刻な問題につながることもあります。
死に別れた兄弟・姉妹がいる
幼い頃に、兄や姉、弟妹と死に別れたケースです。
その時に生き残った子どもが「自分が亡くなった兄弟姉妹の人生を代わりに生きなければ」と思い込むことがあるんです。
悲しんでいる親の姿を見て、「親の傷を癒したい」、または、亡くなった子に気持ちが向いている親から「愛されたい」といった思いから、無意識に兄弟の人生を変わりに生きようとします。
するとこの「ありのままの自分であってはいけない」というビリーフが刷り込まれます。

上に書いた家庭環境は一例です。

自分を否定して、別の人になろうという頑張りは、本当に苦しかったと思います

少しずつでいいので「自分」として地に足をつけて生きていく

自分で良かったんだ…という安心感を感じてほしいです
「ありのままの自分であってはいけない」をゆるめるために
「ありのままの自分で在ってはいけない」ビリーフは、自分一人でエイヤッ!と変えることがむずかしいビリーフです。
というのも、「ありのままの自分で在ることを否定する」というビリーフなので、
悩んだり苦しいときも、別の誰かになることで解決しようとするからです。
たとえば、こんな感じです↓
いまの私だとダメだから、
「〇〇さんみたいにならないと」
「優秀なあの人の様にならないと」
「〇〇さんみたいに社交的になろう」
悩みを解決するときも「ありのままの自分で在ってはいけない」パターンが発動するので、「別の誰かになることで解決しようとしてしまうんですね。
ラクになるために解決しているつもりが、かえってパターンを強化する行動になってしまうんです。
「ありのままの自分だとダメだよね」ってサングラスをかけている状態で、自分を変えようとしても、
「この自分だとダメだから、誰々さんのようでないといけない」と、知らず知らずのうちに本来の自分を否定するパターンに陥ってしまうのです。
すると悩みは解決しないし、かえって自己否定も強くなってしまいます。
このビリーフは自分だと気づきづらく、また自力での解決も正直むずかしいです。
またカウンセリングを受けても「自己肯定感を高めましょう」とズレた解決策になりがちです。
(カウンセラー自身がこのビリーフと自己肯定感の違いを理解していないため)
生きづらさの原因が「ありのままの自分であってはいけない」ビリーフかも、、という時は、ぜひビリーフチェンジ初級講座にいらしてください。
まずは診断チェックから行いましょう。
一人で悩まず、必要なときには力を借りることも自己ケアの一つです。
あなたが本来の自分で自由に楽しく生きていけるようサポートさせていただきます。
リミッティングビリーフ
・欲しがってはいけない
・くつろいではいけない
・楽しんではいけない
・成し遂げてはいけない
・怒りを出してはいけない
・目立ったら叩かれる
・できない私には価値がない