自分を大切にしないと相手からも大切にされない理由【自己肯定感】

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潜在意識や引き寄せ、心理の世界では、よくこう言われます。

自分を大切にしないと相手からも大切にされません。

”だから、人から大切に扱われたいなら、まず自分を大切にしましょう”という締めで終わるこの言葉を、私も何度も聞きました。

最初にこの話を聞いたとき、私はこう思ったんです。

サイキトモミ

その通りだとしても、なんでそれが起こるんだろう?


だって、自分の心の中って、他人から透けて見えないじゃないですか。なのに、なぜ自分を大切にしていないと周りからも大切にされないのか、とても不思議に思いました。

それから何年も経ち、私自身の経験や心理カウンセリングを重ねる中で「答え的なもの」が分かってきました。

この記事では、自分を大切にしていないと相手からも大切にされないその理由について、私なりの見解をお伝えします。

目次

定説:潜在意識でつながっているから伝わる説

「周りから大切に扱ってもらいたいなら、まず自分を大切にすることから始めましょう。なぜなら、、、」

潜在意識でつながっているから

心理セラピーの講座で教わった理由は、

私たちは心の深い部分、潜在意識でお互いつながっているから、
自分を大切にしていないと、それが相手の心に伝わるんです。

というものでした。

たしかに、心理学者ユングが広めた「集合的無意識」では、私たちは無意識の深い部分で全体とつながっているそうなので、自分を大切に扱っていなかったら、それが周りにも伝わるのかもしれません。

集合的無意識とは:
・全世界の人類には時代、場所を問わず、共通する普遍的な部分が存在する。
・一人一人の意識は、深いところ(原子意識)で全体とつながっている。


それを聞いたときは、そういうこともあるのかも?!と思いましたし、実際そうなのかもしれません。

サイキトモミ

だけど、私はイマイチ腑に落ちなかったんですね。
だって、本当にそれが起きてるか分からないじゃないですか。

その理論が正しい証拠もないけど、否定するだけの証拠も示せないから、スピ的な観点も含めて「そういう仕組みなんです!」と言われたら「へー、そうなんだー」と表面的に納得するしかない訳で。

でも、その表面的な納得は「鵜呑み」にしているだけだから、全然しっくりこなくって。腑に落ちなかったんですよね。

私の考え:つながっているのは原始意識のはず…?

なにより、私が疑問に思ったのが、

ユングの集合的無意識でいう「個はが全体とつながっている」のは、「原子意識」とよばれる爬虫類レベルの意識がつながってる、という部分。

爬虫類レベルだから、

「腹へったわー、エサとりに行こか」とか、
「敵に捕まったらあかん!いつもと同じ道で餌探しとこかー」

とか、生き延びるために同じ行動を繰り返すことを司る部分です

そんな「生きるか死ぬかレベル」の原子的な意識レベルでつながっているのに、

私が自分を大切にしていないことも、相手や全体に伝わるのだろうか…?

 
爬虫類レベルの意識で個と全体がつながっているのに、「私がどの程度自分を大切にしているか」といった高次元な内容が伝わるのかな。

そもそも爬虫類って「生き延びること」が最重要課題なはず。

サイキトモミ

「自分を大切にするしない」なんて考えてないと思うんですけど…


もちろん私の認識不足な部分もあるかもしれません。

だけど当時はこの説を「そうなのかもしれない」と認めつつも、疑問に思う部分もありました。

持論:相手が大切に扱わないよう、自分がお手本になっている説

その後、自分の体験を振り返ったり、数多くの方にカウンセリングをさせて頂く中で、導き出した答えがあります。

なぜ「自分を大切にしないと相手にも大切にされない」のか。その理由を私はこんな風に考えています。

低く扱われても、気にならない自分がいる

自己肯定感が低かったり、普段から自分を大切に扱わないことが「当たり前」になると、

・周りを優先して我慢してしまう
・自分が後回しにされても気にならない
・むしろ自分で自分を後回しにしている

こんな風に、無意識のうちに「自分が適当に扱われること」に自分が慣れていくんですね。

すると、周りの人から嫌なことをされた時も、反論せずに我慢したり、スルーしてしまう対応になりやすいんです。あるいは、そもそも嫌なことをされたことに気がつかないとか。

最初のうちは、「相手が約束を忘れていた」「ドタキャンされた」「相手が自分に嫌味を言ってきたかも…?」という程度です。

でもそれを「全然大丈夫ですー」「気にしないでください」と言ったり、我慢やスルーをすることで、

相手の「あなたを大切に扱わない対応」がエスカレートしていくんですね。


ふと気づいたら、「話しを聞いてもらえない」「無視される」「嫌な気持ちになることを平気で言ってくる」と、どんどん軽く扱われるようになってしまうのです。

大切にしてもらえない”お手本”は、自分だった

最初はね、相手もあなたのことを「大切に扱わないつもり」が無かったと思うんです。

だけど、あなたが発している「何しても大丈夫よー」な反応を見るうちに、

らぼちゃん

へー、こんなことしても怒らないんだー。
じゃ、次からはこの対応で!

そんな風にあなたのことを「軽く扱っていい存在」にカテゴリ分けするんです。

必要な主張をしない「いい人」であるが故に、相手にとって「都合のいい人」に、もっとひどくなると「適当に扱ってもいい存在」になってしまうんです。

気がついたら「周りから大切に扱われない私」と感じることが増えていきます。

・予定が重なったらキャンセルされるのは私のほう
・バカにされたり、軽く扱われる私
・無視されたり、嫌味を言われる
・私の気持ちや意向は尊重されない

 

らぼちゃん

うわー、今の私にドンピシャ…

サイキトモミ

こんな扱いされるのって本当に悲しいですよね…。

 
でも、、、ですよ。

もともと「大切に扱われない存在」では無かったんです。

相手に対して「粗末に扱う」お手本を自分が見せているから、繰り返されるだけなのです。


もちろん、そんなつもりは無かったと思います。

だけど、ちゃんと自分の思いを主張しなかったり、嫌なことされても「いい人な対応」をしたり、我慢やスルーすることで自分を大切に扱っていなかったことが要因なのです。

自分を大切にしないと他人からも大切にされないメカニズムは、

・自分が自分を大切に扱っていない
・それを見た他人も同様な扱いをする

書いていると切なくなってきますが、これが私が考える「自分を大切にしないと、相手も自分を大切にしない」理由です。

相手から大切にされる自分になる方法

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だからといって、「あなたが原因なんです!」と言いたいわけではありません。

サイキトモミ

周りからも大切にされるよう解決していきますよ!

まずやるべきことは、あなた自身が「自分を大切に扱うこと」です。


周りに悪いお手本を見せたのと同じように、相手から扱ってもらいたいそのお手本に「自らがなっていく」のです。

「いい人」になりすぎず必要な主張をすることで、自分を大切にするのです。

もしね、自分を60点の存在として扱うようになったら、相手が30点扱いをしてきたときに、「えー、それ、違くない??なんで、私がそうされるわけ??」と疑問に思うし、スルーせずに必要な対処ができるようになります。

自分を大切にするために、相手からして欲しいことを自分にしてあげるのです。

・相手に気持ちを分かってもらいたいなら、まず自分が自分の気持ちを理解する。

・自分を優先してほしいなら、まず自分が自分を優先する。

・嫌なことされたくないなら、「こうしてほしい」と相手に伝えてみる。

こんなふうに、起きて欲しいことを自分から始めてみる

「私をこう扱って」というお手本に、自らがなっていくイメージです!

まとめ:自分を大切にすると周りもあなたを大切に扱います

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以上が私が思っている「自分を大切に扱わないと周りも大切にしてくれない」の仮説です。

自分を大切にすると、周りもあなたを大切にしてくれます。

サイキトモミ

別に奇跡や魔法がが起きているわけじゃなくて、
「成るべくしてそう成っている」のです。

人って意外と周りの人のこと、ちゃんと見ています。

だから「私のことはこんな風に扱ってくださいね、夜露死苦!」というお手本を、自分が自分にしてあげることで周りの人にも伝わっていきますから。

私は最初「自分を大切にする方法」が分からなかったので、自分のことを「大好きな人との間に生まれた子ども」だと思って接するようにしました。

その子が誰かから嫌なことされたら、「ちょっとちょっとー!」って言うべきことは言って守ってあげますよね。

あとは下の記事にも具体的なことを書いたので参考にしてみてください。

ということで、「自分を大切にしないと相手からも大切にされない理由」というお話しでした。

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